八重歯をマウスピースで矯正するメリットと注意点 - インプラントなら茨城県古河市の嶋野歯科医院

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八重歯をマウスピースで矯正するメリットと注意点

日本人の中では八重歯は比較的よくみられるのですが、笑うと牙のように見えたりすることから、欧米では八重歯は嫌がられる傾向にあり、早い段階で矯正治療を行うことが多いようです。

ところが、日本では子供の頃の八重歯は、そのようにはとらえられないため、大人になってから矯正治療を受けるケースが多くなっています。

その時に気になるのが、矯正治療の装置が目立ってしまうことです。

実際、矯正装置が目立つことで矯正歯科治療をためらう人もいるほどです。
ですが、近年、目立たない矯正治療法としてマウスピース矯正が開発され、従来の矯正治療と異なり、目立つことなく歯並びを治すことができるようになりました。

今回は、八重歯の治療にマウスピース矯正を行うメリットなどについて解説します。

マウスピース矯正とは

マウスピース矯正とは、透明な薄いプラスチックで作られたマウスピースを使って行われる矯正歯科治療法です。
詳しくは後述しますが、従来から行われている矯正歯科治療法と異なり、目立ちにくく取り外しができるのが利点です。

マウスピース矯正の方法

マウスピース矯正では、歯科クリニックで診断を受けたのち、ご自身の歯にあったオーダーメイドのマウスピースを作ります。

マウスピースは、多くの場合、1日あたり20時間以上装着し、2週間ごとに新しいものに交換していきます。古いマウスピースは再利用することなく廃棄されます。

そして、新しいマウスピースへの交換を繰り返し、2年前後の日数をかけて歯並びをきれいに整えていきます。

マウスピース矯正のメリット

マウスピース矯正には、どのようなメリットがあるのでしょうか。

目立たない

従来から行われているマルチブラケット矯正という矯正歯科治療法では、歯の表面に金属製のブラケットという金具と金属製のワイヤーを用いて、歯の位置を移動させて歯並びを整えていきます。

最近では、金属製のブラケットに変わり、白いプラスチック製の目立ちにくいタイプも作られていますが、そのブラケットを使ってもやはり目立つことには変わりありません。

ですが、マウスピース矯正なら、薄い透明なマウスピースを装着するだけなので、治療中も目立ちません。
見た目が不安で矯正歯科治療に踏み切れなかった方も、安心して受けられます。

取り外せる

マウスピース矯正で用いられるマウスピースは、ご自身で簡単に取り外せます。

マルチブラケット矯正なら、取り外すことができないので、食事の時は食べ物が挟まりますし、歯磨きをしようとしてもワイヤーが邪魔で磨き残しのリスクがあります。

しかし、マウスピース矯正なら、食事のとき、食後の歯みがきのとき、マウスピースを取り外すことで、矯正治療をおこなっていなかった頃と同じように日常生活を送ることができます。

痛みが生じにくい

マルチブラケット矯正では、ブラケットやワイヤーが唇や頬に当たって口内炎のような傷を作ることがしばしば起こります。

しかも、傷にブラケットやワイヤーが当たり続けるので、なかなか痛みがとれません。
また、歯みがきしにくいことで歯茎が腫れたり、むし歯が生じたりして痛みが出たりすることもあります。

しかし、マウスピース矯正では歯を動かせる幅がマルチブラケット矯正よりも狭く、歯を動かす時の痛みも少なくてすみます。

痛みを生じにくいのもマウスピース矯正のメリットです。

受診回数が少なくてすむ

例えばインビザラインというマウスピース矯正では、マウスピースを何個か一度に渡してもらえます。

仮に、2週間ごとに交換するマウスピースを4個もらえるとすると、特に問題なければ2ヵ月は歯科クリニックを受診する必要がありません。

受診回数が少なくてすむので、仕事などで忙しい方も受けやすいというメリットがあります。

マウスピース矯正の注意点

マウスピース矯正には、前述した通り多くのメリットがありますが、マウスピース矯正を適切に受けるため注意しておかなければならないこともあります。

きちんと装着しなければならない

マウスピース矯正では、少なくとも1日あたり20時間は装着しなければ効果がでないと言われています。

もちろん、歯にきちんと装着しないと効果は出ません。
適切な時間、きちんと装着するように注意してください。

自分で適切に管理しなければならない

マウスピースはご自身で管理しなければなりません。

使っていくうちについた汚れは、水できれいに洗う必要があります。
お湯で洗うと変形する可能性がありますし、歯ブラシで洗うと傷が入ってしまうことがあります。

もちろん、紛失したり、破損したりしないように気をつけなければなりません。

新しいものに適切に交換しなければならない

マウスピース矯正は、定期的に新しいマウスピースに取り替えていくことで、歯並びを整えていきます。
必ず、定められた期間ごとに歯科クリニックを受診して、新しいマウスピースに交換しましょう。

治療費が高額

矯正歯科治療は、保険診療の適用を受けられません。
マウスピース矯正もやはり、保険診療の適用外なので、治療費が高額になります。

保定が必要

歯並びをきれいに整えた後にそのままの状態でいると、後戻りを起こして再び歯並びが悪くなることは珍しくありません。

それを防ぎ、歯並びをきれいな状態を保つようにすることを保定といい、保定に使う器具を保定装置とよんでいます。
マウスピース矯正で歯並びがきれいに整えられた後も、そのままでは後戻りを起こす可能性があるので、保定は欠かせません。

適切に保定を行わなければ、歯並びが再び悪くなってしまう点は、マルチブラケット矯正と同じです。

まとめ

今回は、八重歯を治すためのマウスピースを使った矯正歯科治療法について解説しました。

マウスピース矯正なら、従来から行われているマルチブラケット矯正と異なり、治療中も目立つことなく、食事や歯みがきなどの日常生活に及ぼす影響もほとんどありません。

ですが、マウスピースを管理するのは治療を受けているご自身なので、適切に使わないと効果が出ないので、注意が必要です。

従来の矯正治療法と比べるとさまざまな利点があるマウスピース矯正、八重歯を治したいと思っている方は、ぜひご検討ください。